卒業式















































朝の雪。
家を出る頃には雪も止んで
陽が射してきた。


学校へ向かう 心は やっぱり複雑で
泣きそうな気持で
水玉のスカートの裾がひらひらと
揺れるのを見つめて歩く。


受付で 思わぬ娘からの手紙を受け取る。
席に着いて
迷ったけれど
ゆっくり手紙を読む。
もう こぼれそう。。


式の間 ずっといろいろな事を思い返す。
私の心の中に そっと。


教室に戻って
私を見つけた娘の恥ずかしそうな笑顔。
何度も笑顔を交わして
晴れやかなその笑顔に
私の気持ちも晴れやかに。


五人とも それぞれ違う学校へ進む。
その友達と今日はゆっくり遊んでくるみたい。



卒業おめでとう。

星見

冷たい夜の道を歩く。
空には星が綺麗で
紺色のダッフルコートのフードを
被りながら
空に見惚れる。



西の空に 並んで輝く
金星と木星



15日には
もっと近くに並んでいるそう。



夕方 晴れているといいな。



朝も 晴れているといいな。
次女の卒業式だもの。

陽溜り

二月最後の日は 休日。
朝から大雪のニュースを見る
申し訳ないくらい
札幌は暖かな一日。



バスの大きな窓に
たくさんの水滴がきらきらと眩しく走る。
とても綺麗。




初めて 顔と首をやさしく丁寧に綺麗にしてもらった。
首のリンパのマッサージのお陰で
とても軽い。
顔も。
今度は、アロママッサージをお願いしてみよう。



図書館では いつも開く三六五日の本。
今日も 今日の日付を開く。



空には三日月と
二つ並んだ輝く星。
木星と金星。




もう一日 休みがあったらいいのに。

探せばいい


今日も外は雪。
柔らかさを探す。
時々射す陽と
温かいコーヒーと
台所のラナンキュラス
豆腐とおからのドーナツ。






着心地のいい服と
久し振りのスカート。
水玉のスカート。
スカートだなんて。。
何年ぶりだろう。





陽射し






















































朝 早い時間の身支度
昼の休憩時間の 甘いコーヒー
何よりも 無理だと思った仕事
少しずつ 馴染んできて。






食堂のたっぷりと陽が射す
温かな場所に ちいさな桜の花。


朝も随分と明るくなってきて
夕方も日が長くなってきて。


花のなかに春を感じて。
陽射しにも春を感じて。







二年の月日の中に
いろいろな おもい。
変わらない おもい。
きっと、それだけは変わらないでしょう?