卒業式















































朝の雪。
家を出る頃には雪も止んで
陽が射してきた。


学校へ向かう 心は やっぱり複雑で
泣きそうな気持で
水玉のスカートの裾がひらひらと
揺れるのを見つめて歩く。


受付で 思わぬ娘からの手紙を受け取る。
席に着いて
迷ったけれど
ゆっくり手紙を読む。
もう こぼれそう。。


式の間 ずっといろいろな事を思い返す。
私の心の中に そっと。


教室に戻って
私を見つけた娘の恥ずかしそうな笑顔。
何度も笑顔を交わして
晴れやかなその笑顔に
私の気持ちも晴れやかに。


五人とも それぞれ違う学校へ進む。
その友達と今日はゆっくり遊んでくるみたい。



卒業おめでとう。