空を














































家の中には
ぽかぽかな
陽が射しこんでいて
出掛けの準備に油断して
白いシャツだけにダッフルコートを着たら
風はとても冷たくて。


でも
いつもの歩幅で歩いていたら
体が温まってきた。


すきな道。
図書館の裏へ続く道。
桜の木の枝には
ふっくらと蕾がついて
その枝の先は
空に向かっている。
空を向いてる。


今年の春は
私にも新しいスタートが待っていて
不安も心配も
空を向いていこう。