人の温かさ

chii-happy2007-03-13

長女を出産1ヶ月前に仕事を辞めてから、10年ぶりに仕事を始めた3年前。
通勤はJRでした。帰りの時間は夕方6時30分位で、その時間帯の私の利用していたローカル線は、車両数も少なくギュウギュウでした。

そんな車両の中で沢山の人の温かさに触れる事が、助けてもらえた事が沢山あり、今でも涙が出そうになり、鼻がツンと痛くなります。

営業の仕事で毎日何時間も歩き続けてパンパンに痛い足で踏ん張りながら重いチビ君を抱っこして、書類等で重たいカバンを肩に掛けてフラフラして立っていると向かいに立っていた、ちょっと怖そうな顔(ごめんなさい)のお兄さんが満面の笑みでチビ君においでと両手を差し出してくれて、数分抱っこしてくれました。周りに居た人達も笑顔になれた、優しいお兄さんでした。

ある時は、列車に乗る前からぐずり始めて、泣き出したチビ君。カバンの中から、小さなオモチャを出しても大好きな飴ちゃんをあげても「嫌」と泣き止まず。。周りの沢山の人の視線に大迷惑掛けているな。。と私も涙目でした(疲れて帰る途中の静かな列車の中、子供の泣き声は精神的にすごく、しんどいですよね。本当は泣きやむまで乗らなければ良かったのです。)色々な方法で泣き止まそうとしてもダメでそんな中一人だけ女性の方が、とても優しくしてくれて段々とチビ君も涙がおさまりました。心から「有難うございます」という気持ちがわきました。

毎日同じ時間に乗っていると、顔見知りの方も出来てきて、私達よりも早く降りるおじさん。いつも降りる時にチビ君の頭をポンとしてくれて飴ちゃんくれました。

「私も昔、同じように子供を汽車に乗せて仕事行っていたのよ」と言って色んな話をしてくれてお互い涙目になったり、チビ君と遊んでくれたり、隣に立っている知らない方に「この子すごく恥ずかしがり屋さんなの」と自分の孫のように可愛がってくれたりして、すごく有難く嬉しかった。

家の鍵を忘れて学校帰り家に入れず泣いていたお姉ちゃん達を、私が帰るまで預かってくれたご近所さん。

辛い通勤だったけれど(仕事も)皆さんに一杯支えられて、優しさもらって乗り越えられた気がします。

人って温かい。戸惑うことなく、私も人に優しさをそそげる人になりたい。